ボク、アレなんだよねぇ。メタルばっかり聞いているようにみられるんだけど、実はニナ・ハーゲン好きなんだよ、二ナ・ハーゲン。宇宙人にさらわれたとか豪語しちゃう人だしね。最高。七色の声色。戸川純の「好き好き大好き」を聞いた時。二ナ・ハーゲンとだぶった。そういったアヴァンギャルドなシンガー。
随分昔、地元に古いレコード屋があった。筋少の「仏陀L」や、ジャンパーソンのソング集のCDを100円で買ったり、初めて買ったLPでもあった、ディープパープルの「ライブ・イン・ジャパン」を買った店。今はもうないんだけど、そこで二ナ・ハーゲンのLPをそこで見つけた過去があるんだが、無理して買っておけばよかったと今思う。
JUNKさんはきっとアレだよね、酷く女らしさを強調する――即ち、極端に、男性の理想的な視線に基づいてジェンダー化された女性シンガーとかを酷く嫌悪するような気がした。女性シンガーの好みを考えてみると。かといって、女性の理想に迎合しすぎて、尚且つモードのように代替の利く(=インスタント)な、av○x臭ヤツもいまいちダメだ。でもきっとあれなんだな、ユーミンは許容範囲バリバリなんだと思う。
「恋人がザンダグゾー 手の長いザンダグゾー おムゴだん達(だづ)見――げっ」というヤツ。あ、それは西川魯介か。流用したネタについては西川氏の漫画である『昇天コマンド』所収の「クリスマスを覆う陰」を参照。で、ユーミンか。ユーミン。
「夜になるとひそやかに女の家にくる恋人。何のために? 「大人になれば あなたもわかる」秘め事のため、である。やがて「となりのおねえさん」はサンタが遠い街へつれて行ってしまう。なぜか、二人は肉体的・精神的にだけでなく社会的にも結ばれたから、つまり結婚したから、である。何とエロティックなメタファーだろう。『古事記』や平安女流文学が描く「婚」(ヨバヒ=夜這)を思い起こすのは私だけだろうか。ところが、そんな内容を歌っているのに、ユーミンの歌にはどこにも湿った卑猥さがない。サンタが滑り来る粉雪のように乾いている」――鳥賀陽弘道,『Jポップの心象風景』,59頁。
ああ、そうだな。『電車男』や「セカチュー」が腫れ物にでも触るかのように愛欲/性愛を忌避しようとする、あの姿勢に嫌悪感を抱く。『デカメロン』的ユーモア精神で性という獣を従順させれば少しは見直したのにとか思う。
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- 2006/09/07(木) 01:05:58|
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