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続・JUNK屋日誌

blogへのテラ・フォーミング(2005/12/17)。遂に時代の流れには逆らえづ、本サイトの日記のみをblogへ移行。

聖地とCawaii!

 私用で昼間は横浜中華街。各種雑貨店や、雑貨屋が改装して出現した「ぱんだ屋」などをまわる。同行者に「○○に行きました・行ってきましたと主張するお土産は日本特有かも」と言われなにか納得。そして、まわった店には「横浜にいってきました」系の土産菓子が溢れる。赤レンガの地ビールは今日も美味であった。天晴れ天晴れ。

 世界各地に御当地キティが居るという話は頻繁に聞くが「オスロに行ってきました」とか「ヘルシンキに行ってきました」とか書かれた土産菓子の話は聞いたことがない。それより、どの店でも聞いたのは「カワイイ!」の声。「cawaii!」と訳されるアレだ。

 詳しくはドナルド・リチーの『イメージファクトリー』第三章、「カワイイ――愛らしさの王国」を読み給へ。今日、同行者に翻訳版貸したために家には原著しかない。更に、今は電車内だからカワイイ論を引<に引けん。毎夜毎晩飲んだくれる麿であるが、賢者の顔を<装う>ことだけは妥協できぬ。それが例え文字の上だけであったとしてもだ。酒が飲める<だけ>の輩は偉くも何もない。鮭を飲んだ上で、どのような生産的行為に、弁証法に、己を馴致できるかということが問題なのだ。そうでなければ、飲んだくれという特性を自己確立の要素として必要とすることが無くなった今、ただ飲んだくれるだけの白痴者など、史上最大の山師と目される<彼の預言者の>――先人の食に関する禁忌を素晴らしき詭弁で灰塵に返した男。十字架にかけられた盗賊に慈愛をかけたあの男!――の遺灰や聖体と同様の価値しかない。

 で、一部で聖地と称される蒲田の鳥万だが、今日、同行者に貸す予定で持ってきたGastunkのDVD(2001赤坂)を、向かい合わせに座った互いの間に置きながら、XだのHIDEだのDEAD ENDだのPierrotだのラレーヌだのガックンだのムックだの初期SEX MACHINEGUNSだのMACHINEだの、雅だのを云々しながら飲んだくれる。そんな最中に、HIDE好きな同行者が「昔、HIDEのインタビューでGastunkの名を見た」と云々し、更に盛り上がる。

 ボクはボクで、漢涙を流しまくったTAIJIの自伝における、HIDE論を思いだしながら、涙をこらえつつX伝説を語りまくったというチャカポコチャカポコ。なんか鳥万行く度に行く度に、毎度毎度ロックの話ばかりしている気がする(それ以外も勿論あるが)。<伝説>や<聖地>は、そういった日頃の態度の堆積で作り上げられるのですネ。
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  1. 2006/09/03(日) 01:11:17|
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JUNK

Author:JUNK
 いわゆるトコ、侍魂以降のテキスト系サイトとして惰性してから早4年(2005年当時)。日記部のみblogに移行しました。それまでの素性とか、堆積物は「サイト」の方を参照で。現在の方は「mixi」とか。

 飲んだ暮れ。夢想家。澁澤シンパとみせかけて種村派。専攻は一応、文化社会学とか言いたいんだけど、実際の専門的らしい専門はない(と思う)。

『家畜人ヤプー』、沼正三、女性のサディズムと父権制におけるマゾヒズム、少女のエロティシズム、アリスイメージの消費、ロリヰタファッション、ヘヴィメタル、サタニズム、オカルト、タロット、少女小説、テクスト論、表層的SM批判、ジェンダー論、クィアスタディーズ、なんかよくわかんないけど色々。

 文化批評系よろず同人誌「Kultur Trieb」主宰。執筆者、購読者募集中。HPとかはまだ作ってないので、詳しくはmixi内のコミュを参照。

「Kluture Trieb」(mixiコミュ)


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割と、お仕事関連とか、読んだ本とか、クダラナイ話とかもつぶやき中。

@junk666
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