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続・JUNK屋日誌

blogへのテラ・フォーミング(2005/12/17)。遂に時代の流れには逆らえづ、本サイトの日記のみをblogへ移行。

Reise Reise Reise

充ち足りると思えば忽ちに消える肉の行いの空しさよりも、あの人は朽ちない悪徳の大伽藍を、築き上げようといたしました。点々とした悪行よりも悪の掟を、行いよりも法則を、快楽の一夜よりも未来永劫につづく長い夜を、鞭の奴隷よりも鞭の王国を、この世に打ち建てようといたしました(中略)そして、お母様、私たちが住んでいるこの世界は、サド公爵が創った世界なのでございます――三島由紀夫『サド公爵婦人』。

 何故作った! 名前さえ付けてくれない! 男性的視野から見れば力の象徴だが阿鼻叫喚の港を。そして無限なる海をその皮下に内包する女性――地獄の入り口。巨大なる魔魚レウ゛ィアタンの口を宿す解剖学的部品を持つ者――から見れば小魚に過ぎない部品による物理的弁証法。ナウなドルーグ風に言えば「イン・アウト」。

 希少性と偽善的なる道徳風情によって不可解なる抑圧や、主義主張のない素人には貨幣の交換によって免罪価値を施された「それ」よりも職業柄か、書物を介した旅というものに対しては、この上ない悦楽を覚える。

 用事があったビルに向かうため、横浜にて地下道通ったら、ブックバーゲンてなんですか? 有隣堂さん。3割―7割引きですか。家を出る前、密林から『Goth‐Icky ; A Macacbre Menagerie of Monstrosities』が届いた直後なのに!




 「キュートだって? そりゃ確に。だがねお嬢さん、キュートにはブルドッグを飼うことができないのさ!気味の悪いモノ[Macabre]はそこらじゅうにあるし、あんたは気味悪いモノを身に付けるのさ、フワフワな小兎ちゃんを身につけることと同じ感覚で」(拙訳)。前掲載書、図版壱。Beforeと題された左図の頁より。右図はAfter。

 そして鞄の中には『新文芸読本 澁澤龍彦』と遠藤徹『ポスト・ヒューマン・ボディーズ』が仲間入り。家でた時点で独文法本含め5冊。そこに2冊追加。
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  1. 2006/07/25(火) 00:29:04|
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JUNK

Author:JUNK
 いわゆるトコ、侍魂以降のテキスト系サイトとして惰性してから早4年(2005年当時)。日記部のみblogに移行しました。それまでの素性とか、堆積物は「サイト」の方を参照で。現在の方は「mixi」とか。

 飲んだ暮れ。夢想家。澁澤シンパとみせかけて種村派。専攻は一応、文化社会学とか言いたいんだけど、実際の専門的らしい専門はない(と思う)。

『家畜人ヤプー』、沼正三、女性のサディズムと父権制におけるマゾヒズム、少女のエロティシズム、アリスイメージの消費、ロリヰタファッション、ヘヴィメタル、サタニズム、オカルト、タロット、少女小説、テクスト論、表層的SM批判、ジェンダー論、クィアスタディーズ、なんかよくわかんないけど色々。

 文化批評系よろず同人誌「Kultur Trieb」主宰。執筆者、購読者募集中。HPとかはまだ作ってないので、詳しくはmixi内のコミュを参照。

「Kluture Trieb」(mixiコミュ)


◇twitter
割と、お仕事関連とか、読んだ本とか、クダラナイ話とかもつぶやき中。

@junk666
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