fc2ブログ

続・JUNK屋日誌

blogへのテラ・フォーミング(2005/12/17)。遂に時代の流れには逆らえづ、本サイトの日記のみをblogへ移行。

ちょwww卒論wwwww

 前にも少し書いたが、2001-2002年頃にかけてのテキストサイトブームに関する莫大(まだそこまでいう程の量では無いが)な論考をちょろちょろ書いている。で、自分の持論として1988-91頃にかけて起こった「平成バンドブーム」とテキストサイトブームはよく似ているというものがある。

 ちなみに、大学時代の卒論は平成バンドブームを軸とした日本のロックシーンのバンドブーム以前とバンドブーム以後~現在までの変容史とかいう頭ワルイ卒論を上梓した。とりあえず、折角なので「シーン」という酷く曖昧で、それでも感性で使いまくっちゃている厄介な言葉について、少しの定義づけを行ってみる。

 Will Staraw,1991,「Systems off Articulation ,Logics of changes ; communities and scens in Popular Music 」『Cultural Studies 』(Vol5,No3,P368-88)。ストローは、シーンを、積極的な形成・維持を行わなければ廃れていく、連帯関係や仲間意識から生まれる文化空間として定義する。以上。自分が卒論で書いた定義は、もう偏見バリバリでもの過ごすぎて('A`)。だって「総体としての「ロック」というジャンルに絞って考えるのであれば、「バンド・ファン(オーディエンス)・店(ライブハウスやレコード店・中小を含めたレーベル)」の三位一体な共同体である」とか書いているの。もう見てらんないこの若書き!

 とまぁ、閑話を休題して。テキストサイトブームについての稿を書くにあたって、もう2年近く前に書いた卒論を見返しながら稿を進めているのですが、余りの「アレさ」加減に、思わず晒してみたい気持ちに一杯になりました。ちなみに、私はまごうことなく1982年の生まれであります。読み返して思うのだけど、年食った今じゃあもう、下記に引用(余りにも拙いので、複数部に添削・増補を施す)したようなギラついた文章というか、勢いで突っ走る論は書けないんじゃないかな、とか思う飲んだくれです。買ってきた酒全部無くなったお(´;ω;`)ウッ。


 「へヴィ・メタルのブームが加熱するにつれ、フォーライフレコードや東京ロッカーズの登場によって整備されたインディペンデントのシステム(アーティストによる自主レーベルの設立等)や、ライブハウスコミュニティの土壌を背景に、数多くのバンドがメジャーデビューを飾った。その一方で、1984年には神楽坂エクスプロージョンが同店で活動するメタルバンド達の音源を集めたコンピレーションアルバム『Heavy Metal Force』をリリースし、関西に比べると盛り上がりの少なかった関東のインディーメタルシーンの隆盛をアピールした」――卒論「平成バンドブームを境とした国内ロックシーンの変容史」(第三版,2005),第三章「東京ロッカーズから平成バンドブーム前夜」より。


 「宮台の指摘にある「内輪のファン(宮台1993)」は、先に述べたナゴムギャル(左図)や、トランスレーベルのファンであるトランスギャルといった特定のレーベルに対する帰属(服装などで)を表す若い女性たちのことを指す。しかし、宮台の指摘においてはナゴムやトランスといったレーベルのファンを引き合いに出す場合、実際それらのレーベルを支持する若者の大半が女性層のために多少は仕方のないことだが、宮台の視線が女性ファンに偏りすぎている問題がある。宮台の指摘では、男性側に常々つきまとう、バンドマンに対する「置換の憧れ」や「アイデンティファイの欲望」という視線が排除され、東京ロッカーズにおいての指摘と同様、現象の本質的な部分を捉えきれてないようにも思える」――前掲同章より。


 「私が以前見た事例の中で中西の指摘にある、ごく当たり前になったバンド活動という指摘の好例があった。その事例というのは、東京都某区の催しにて、同区内にある私立女子高の女子中学生によって構成されたバンドが、椎名林檎のコピー曲で出場を行った。そしてバンドは区の役員たちから高い評価を得た、というものだった/多少乱暴にいってしまえば、審査員である役員――その多くは道徳的規範という幻想を信奉している――にしてみればブラスバンドによる合奏であろうが、ロックバンドであろうが、<青少年らしい健全さや爽やかさ>が現れていれば良い(中略)本来では学校教育との結びつきが強いブラスバンドが出演するような、区が主催する音楽祭にロックバンドが出場するということ、それはブラスバンドにしろロックバンドにしろ、価値観が並列化してしまっていることに他ならない」――第四章「平成バンドブームという境」より。

 
スポンサーサイト



  1. 2006/06/21(水) 22:19:51|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<脳髄とMISHIMA | ホーム | 地震・・>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://6featchainsaw.blog39.fc2.com/tb.php/49-63c45943
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

JUNK

Author:JUNK
 いわゆるトコ、侍魂以降のテキスト系サイトとして惰性してから早4年(2005年当時)。日記部のみblogに移行しました。それまでの素性とか、堆積物は「サイト」の方を参照で。現在の方は「mixi」とか。

 飲んだ暮れ。夢想家。澁澤シンパとみせかけて種村派。専攻は一応、文化社会学とか言いたいんだけど、実際の専門的らしい専門はない(と思う)。

『家畜人ヤプー』、沼正三、女性のサディズムと父権制におけるマゾヒズム、少女のエロティシズム、アリスイメージの消費、ロリヰタファッション、ヘヴィメタル、サタニズム、オカルト、タロット、少女小説、テクスト論、表層的SM批判、ジェンダー論、クィアスタディーズ、なんかよくわかんないけど色々。

 文化批評系よろず同人誌「Kultur Trieb」主宰。執筆者、購読者募集中。HPとかはまだ作ってないので、詳しくはmixi内のコミュを参照。

「Kluture Trieb」(mixiコミュ)


◇twitter
割と、お仕事関連とか、読んだ本とか、クダラナイ話とかもつぶやき中。

@junk666
フォローはお気軽にどうぞ。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する