fc2ブログ

続・JUNK屋日誌

blogへのテラ・フォーミング(2005/12/17)。遂に時代の流れには逆らえづ、本サイトの日記のみをblogへ移行。

Die Schreie Sind Verstummt

 四年に一度に訪れる非日常性である「ぷちナショ蹴球祭」がオワタ―日本代表が実績をあげることのみを祭りの主目的と考えた場合に現れる〈祭り〉であるが。


 第三の種類の狂気は、いわば日常性の内部構造それ自体の解体によって姿を表す非日常性であり、換言すれば、日常性の存立の基盤それ自体が解体するという形で顕現する非日常性である(木村敏,1982,『時間と自己』,134頁)。


 しかし祭りが終ったからといって、社会の根幹が緩むわけでもないし、電車が真面目に走るわけでもない。太陽だって黒には染まらないし、ユダヤ人を一人残らず聖地送還しようが何も変わらない。「日本人としてのアイデンティティ」だの「日本人らしさ」だのも眉唾に見えてきたが、「お前は一体何人だ?」と聞かれれば、「私はとりあえず日本人ですがあなたは実際のところは何人ですか?」と答えるだろう。それより台湾小姐ですよ!(;´Д`)ハァハァ。


 ところで「複数の自分」による最大のメガヒットは何だろうか。宇多田ヒカルでもなければ、B'zでもない。それは「ぷちナショナリズム」であろう。古いナショナリズムは、唯一自分への信念を国家に収束させるものだ。最上位に国家があり、それがムラ、イエ、個人へと波及し、個人のアイデンティティを規定する。いわば同心円的なナショナリズムである。そこには強制があり、上からの同調圧力がある(三浦展,2005,〔消費の物語の喪失と、さまよう「自分らしさ」〕,上野千鶴子(編)『脱アイデンティティ』,117頁。
スポンサーサイト



  1. 2006/06/19(月) 21:47:37|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<地震・・ | ホーム | 啓蒙のヘリクツ>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://6featchainsaw.blog39.fc2.com/tb.php/47-30df2053
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

JUNK

Author:JUNK
 いわゆるトコ、侍魂以降のテキスト系サイトとして惰性してから早4年(2005年当時)。日記部のみblogに移行しました。それまでの素性とか、堆積物は「サイト」の方を参照で。現在の方は「mixi」とか。

 飲んだ暮れ。夢想家。澁澤シンパとみせかけて種村派。専攻は一応、文化社会学とか言いたいんだけど、実際の専門的らしい専門はない(と思う)。

『家畜人ヤプー』、沼正三、女性のサディズムと父権制におけるマゾヒズム、少女のエロティシズム、アリスイメージの消費、ロリヰタファッション、ヘヴィメタル、サタニズム、オカルト、タロット、少女小説、テクスト論、表層的SM批判、ジェンダー論、クィアスタディーズ、なんかよくわかんないけど色々。

 文化批評系よろず同人誌「Kultur Trieb」主宰。執筆者、購読者募集中。HPとかはまだ作ってないので、詳しくはmixi内のコミュを参照。

「Kluture Trieb」(mixiコミュ)


◇twitter
割と、お仕事関連とか、読んだ本とか、クダラナイ話とかもつぶやき中。

@junk666
フォローはお気軽にどうぞ。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する