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続・JUNK屋日誌

blogへのテラ・フォーミング(2005/12/17)。遂に時代の流れには逆らえづ、本サイトの日記のみをblogへ移行。

大衆化する希少性

 贅沢が大衆化する時。オートクチュールが値段と品質を維持したまま貴族から大衆へ開かれる時。稀少性による価値には矛盾が生じてモノの価値は有名性や値段―特に日本とアメリカにいえる点として「パリ神話」による意匠性に規定され始める。

 1900年の万博にて技術や資本こそアメリカに譲ったがファッションと栄華のパリという神話を打ち立てたフランスから、1950年代末~60年代になると、資本主義・消費社会を「スペクタクル」として批判したシチュアシオニストが登場した点は興味深い。

 ある彼人は言う。エルメスは高級馬具。ヴィトンはトランク工。シャネルはファッショ(束)を推進する中で個を浮彫りを画策し、大量生産を肯定しながらも希少性の価値を推進した確信犯。ヴィヴィアンだってマルコム少年の鉄人28号じゃないか。盲目的に消費し続けるブランド品の歴史を語れるかい?うんちくではない。自分が何故そのブランドを選んだかを説明できるかい?

 ロバは答えた、虚栄心を満たすため。ブタは答えた、良いものだから。電気羊は答えた、雑誌やメディアに価値を植え付けられたから。猫は答えた、有名な品物だから。猿は答えた、他人が持っていたブランドが酷く魅力的だったから。 

 烏は答えた。「有名な高級品を買いでもしないと、豊かさを確認したり自尊心が満足しないから。差異化も稀少性も、ブランドの歴史・哲学・思想だって問題にはならないし、消費を行ううえでは全く必要もないことだ。〈身体的にも経済的にも落ちぶれるのが嫌〉なだけ」と。
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  1. 2006/06/11(日) 00:47:39|
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JUNK

Author:JUNK
 いわゆるトコ、侍魂以降のテキスト系サイトとして惰性してから早4年(2005年当時)。日記部のみblogに移行しました。それまでの素性とか、堆積物は「サイト」の方を参照で。現在の方は「mixi」とか。

 飲んだ暮れ。夢想家。澁澤シンパとみせかけて種村派。専攻は一応、文化社会学とか言いたいんだけど、実際の専門的らしい専門はない(と思う)。

『家畜人ヤプー』、沼正三、女性のサディズムと父権制におけるマゾヒズム、少女のエロティシズム、アリスイメージの消費、ロリヰタファッション、ヘヴィメタル、サタニズム、オカルト、タロット、少女小説、テクスト論、表層的SM批判、ジェンダー論、クィアスタディーズ、なんかよくわかんないけど色々。

 文化批評系よろず同人誌「Kultur Trieb」主宰。執筆者、購読者募集中。HPとかはまだ作ってないので、詳しくはmixi内のコミュを参照。

「Kluture Trieb」(mixiコミュ)


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割と、お仕事関連とか、読んだ本とか、クダラナイ話とかもつぶやき中。

@junk666
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