電子の藻屑。いわゆるところの、「若書き」―澁澤で言うならば『サド復活』『神聖受胎』辺りか―が、自分の管轄外のところ(正確にはだったところ)から発掘される。赤面モンだなこれ('A`)。たった二年前だというのに、凄まじい程の開きを感じる。若さも。しかも、荒削りすぎ。だが・・・・それが良い('∀`)。まだ大きな物語を抱えているような、どこか野心的な部分もあって、テキストサイトシーンの中心と周縁がまだ存在していた頃の懐かしさすら思い起こさせる。で、当該のテキスト部な。以下抜粋。
カルカス・・・覚えていますか?。80年代後半、ひっそりとお忍びで来日し、秋葉原の歩行者天国でゲリラライヴを行い、その音楽スタイルと、暴虐的でありながら、耽美的で反神教的な歌詞は、秋葉原に溢れる隠れメタラーと、新興宗教団体を恐怖のどん底に叩き込みました。
まさか、良識な綺麗ロックマンセーの、たまタソがその伝説のバンドを知っていようとは・・。ひっそりと666枚だけ限定生産されたLPであり、唯一の音源。最早幻と謳われている「die karte・die kasse/邦題:饗宴のへヴィメタルエッジナイフ」。をチェックし、メタルを小馬鹿にした発言を繰り返していたとは。
「ライナーやガイドブックの丸写し程度の中途半端な知識で、調子ぶっこいてメタラー批判してんじゃねーよ、この(検閲)!」とかいいたくてウズウズして大洪水になるの我慢してたら、やってくれましたよ。何事もなかったようにカルカスがカーカスに直ってるし。
本当に聴いたんだったら、アルバムか曲と感想位書けよな。と、嘲ってやりましょう。小石投げながら。
(2003/3/18)※日付から当該箇所へ逝けまス
どどのつまりは、脂ぎったヲタが「僕もネゲットモンスターになるでぷぅ」と、比較的甘ちゃんな層の女共を狙いまくったつもりが、上手い具合に釣れたのは、ちょっと痛い漢達ばっかだから、世の中を嘆いて逃げたって事かな?。
所詮、本の書き写し程度の音楽知識であーだこーだ良識ぶって。挙句にはメタラー批判。何だよ「暗黒メタラーって(藁)」。
メタル馬鹿にする前に、缶ビールの缶握りながら、大音響で頭振れ、どーせメロスピ厨だろうがよ!。てめぇは肉棒でも握ってろ!この未遂野郎!ついでにカルカスだ?(以下略)。
(2003/4/25)
まぁ、2003年当時のテキスト系界隈に余程コミットメントしていなければ、リンク先には「?」が付くのでここで軽く説明しておこう。
『ちゆ12歳』以下108名と沢山なVNI(ヴァーチャル・ネット・アイドル)が、当時のテキストサイトシーンには群雄闊歩していた。「ちゆデー」とかは最早死語か('A`)。でだ、そんな中、確か、2003年の1月か中旬辺りからと記憶しているが、「VNIU(ヴァーチャル・ネット・アイドル・ユニット)」なる触れ込みでデビューしたサイトがあった。その名は『テキッ娘。』。
数人のVNIが持ち回りで更新を行っていくという内容で、それぞれが異なったジャンルをメインとして、フリートークと一緒に作品を紹介していくという趣だった。かすかな記憶を頼りにして思い出すと、ネットラジオを筆頭として、「かなり色々なメディア展開。それも商業ベースを見据えたかの様な」ものを、錯誤していたはず。『テキッ娘。』の開設当時、そして休止宣言までの間、5人のVNIの中の人を、管理人独りがやっていた(確か中の人オーディションとかはやっていた記憶があるが)ため、「春休み」を宣言して以降音沙汰が無くなり、最後には多忙のため休止宣言が打ち出され『テキッ娘。』は幕を閉じた。
一方で、『テキッ娘。』の一般大衆受けを狙ったかのような(=テキストサイトの良心ともいうべき、ヲタ・マニアックな要素を排除し、商業的色目を打ち出した)姿勢に反発し―むしろアンチ精神か?―2ちやんねるのWatch板の「テキッ娘。スレ」の有志が勢いで作ってしまったのが『敵ッ娘。(後に「敵ッ娘。#RX」改名)』であり、『不適ッ娘。(後の「やさぐれ部隊」)』などの分裂/フォロワーを排出したりもした。
参考(クリックで相関図出ます)。 『敵ッ娘。』自体は、プレオープン(2003/2/17)から、#RXへの引継ぎ(2003/06)から、凍結宣言(2003/9/30)まで。通算7ヶ月の間存続し、『テキッ娘。』の方は、『敵ッ娘。』サイトに残存する年表によると、3月21日に春休み宣言。4月1日になっても復活せず、Watch板では「終わらない春休み」と呼ばれ、そのままフェードアウト。後に休止宣言。しかしながら、『敵ッ娘。』自体も、主に自分の多忙及び、『テキッ娘。』がいなくなったことによる、モチベーションの低下(いわば、冒頭に引用したテロル的テキストの拠り所を喪失した)などで、更新がグダグダになったことで、惰性で続けるよりはと、凍結宣言を出した。そういった意味では、『敵ッ娘。』の元構成員として、多忙によって凍結した『テキッ娘。』には一抹のシンパシーを覚えなくも無い。
引用文は、そのモチベーションがまだ高かった頃。最早教科書にまで載る様になったロック―ビートルズ―を中心に扱った音楽担当のVNIへのテロルであった。ビートルズを扱うだけならまだ良い。直接的な言動を伴うテロルの引き金となったのは、ヘヴィ・メタル=イロモノという、世の中に蔓延するステレオ・タイプを厚顔無恥で用い、「暗黒メタラー」なる、「ブラックメタラー」とでも言いたかった様な呼称を用い嘲り、敬愛するバンドの一つである「Carcass(カーカス)」を「カルカス」と表記して茶化す様な、その「あざとい姿勢」にメタルを専門として扱うVNIの仮面を被った、まだまだ若かった、熱心なメタルファンがキレた。という様な文脈である。余談だが、『テキッ娘。』側からは何のレスポンスもなく「カーカス」に表記が直っていたが。
偶然に、ブックマークに残っていた『敵ッ娘。』に飛んでみると、(無料サーバーであるため)『敵ッ娘。』=二年前に記した「仮面の若書き」があった。もしやと、懐かしさという期待感を抱きながら『テキッ娘。』の方へ飛んでみると・・・。そこにある惨状は、キミ自身の目で確かめてみると良い、「リンクを貼っておくから」。一文前の「」内をクリックしてみると良い。
テキストサイトシーンに、まだ大きな物語があった頃の話を思い返すと、ついつい文章が長くなる。いつものことながら。
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- 2005/12/18(日) 22:52:26|
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