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続・JUNK屋日誌

blogへのテラ・フォーミング(2005/12/17)。遂に時代の流れには逆らえづ、本サイトの日記のみをblogへ移行。

kamawanu

 新宿のネオン街はよく、アジアンゴシックだの、(様々な価値が並列に取り扱われるという点で)ポストモダンだの、未来的だといえると思う。

 そんな未来的な光景の前に、イベントの
ためのよそ行きではなく「構わぬ[鎌輪奴]」精神で浴衣で降臨するの、私。この町には資本も(極めて男権的に)氾濫していれなという相変わらずの印象。

 悩みのないヘテロのオトコ、誰しもバルデュスの『地獄』のように、女、女、女、すべての女をぼくは欲しいと求めるかもしれないが、『地獄』の主人公は満たされない何かを売春婦で満たすように、性関係のみを、「女」に求めてはいない。

 ナボコフの『ロリータ』のハンバートのように、男性が想像する理想の異性像(もちろん、『地獄』は『ロリータ』より約半世紀前の作品だが)を、『地獄』の主人公の口を借りて「女」と記述したのではないだろうか。

 靖国通りあたりの交差点で信号待ちをしていると、今日もそうだったが、キャバクラの客引きが男性(大抵サラリーマン)を誘致する様にでくわす。

 公衆電話のボックス内、町のチラシ、看板、新聞広告、週刊紙のグラビア、ポルノなど、男たちは常に「女」の情報に晒されている。

 ぼくは「女」に対する興味は、ほぼ(「女」が、ヘテロ・オトコに対して、極めて即物的かつ効用性の高い情報商材になる時を除いて)ない。

 ぼくの関心は「女」ではなく、女にある。『地獄』の主人公も、もとめる対象は「女」ではなく、女だったことと同じように。
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  1. 2009/08/06(木) 00:53:52|
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JUNK

Author:JUNK
 いわゆるトコ、侍魂以降のテキスト系サイトとして惰性してから早4年(2005年当時)。日記部のみblogに移行しました。それまでの素性とか、堆積物は「サイト」の方を参照で。現在の方は「mixi」とか。

 飲んだ暮れ。夢想家。澁澤シンパとみせかけて種村派。専攻は一応、文化社会学とか言いたいんだけど、実際の専門的らしい専門はない(と思う)。

『家畜人ヤプー』、沼正三、女性のサディズムと父権制におけるマゾヒズム、少女のエロティシズム、アリスイメージの消費、ロリヰタファッション、ヘヴィメタル、サタニズム、オカルト、タロット、少女小説、テクスト論、表層的SM批判、ジェンダー論、クィアスタディーズ、なんかよくわかんないけど色々。

 文化批評系よろず同人誌「Kultur Trieb」主宰。執筆者、購読者募集中。HPとかはまだ作ってないので、詳しくはmixi内のコミュを参照。

「Kluture Trieb」(mixiコミュ)


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割と、お仕事関連とか、読んだ本とか、クダラナイ話とかもつぶやき中。

@junk666
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