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続・JUNK屋日誌

blogへのテラ・フォーミング(2005/12/17)。遂に時代の流れには逆らえづ、本サイトの日記のみをblogへ移行。

G.O.T.H.

俗にいうゴシックとかいうヤツだが、アリス同様にイメージがひとり歩きしてるもんだ。小池滋の『ゴシック小説を読む』の年表を眺めてたら、ちょうど、ゴシック小説群と入れ替わるカタチで、我がヴィクトリア朝児童文学に、主流なバトンが渡されていることに気づいた(今さらか! という声には「やっとだよ!」としか、返答せざるを得ない)。

なんのかんの、ある種のミッシング・リンクを見て取ってしまったから、ちょっと本気を出して、三文ゴシック論にでも取り組もうかなと思ってきた→ゴシックについて、耽美だの崇高だの、極めて捏造されたイメージを付与する連中を啓蒙する感じのヤツ。

 女のパンツなんてただの布ですよ、なんてよく言うけど、それとおんなじように、ゴシックなんて、ただの三文小説ですよ! なんて笑い飛ばしちゃうようなヤツ。しかし、ゴシックがB級でも、キャンプでも、キッチュだとか、なんだかんだいってゴシックの冒険心や崇高性は大好きだけどね。もちろん、ゴシック・ロマンスな耽美性も。

 アキバ的なゴシック(詳しく語るのはめんどくさいから、TH叢書の『ネオゴシック』を読んでくれ)にこだわる薄っぺらいゴシストの脳髄に啓蒙の天誅を、という調子で書くと思う。気が向けば年内、さもなきゃ来年辺り。

 Q:ゴシックを論じればモテる?(´・ω・`)

A:モテるよ~。モテちゃうよ~。モテモテ~、だよ~。(byペルリ提督)。

 じゃあ書こうかな。ただし、ただでさえ元から安っぽい「ゴシック」という言葉に、理想という名で塗られた中二病メッキを剥がすような作業になるからなあ。それでもなおモテるなら、ちょっと前向きに、作業を前倒ししても良いかなとか考える。

 「ゴス」? 知らんがな(´・ω・)y-~~

借用渉猟
スティーヴン・マーカス『もうひとつのヴィクトリア時代 性と享楽の英国裏面史』
ピーター・コンラッド『ヴィクトリア朝の宝部屋』

エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起源』
坂井妙子『おとぎの国のモード ファンタジーに見る服を着た動物たち』
コリン・ウィルソン『超読書体験』(下)
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  1. 2009/06/20(土) 23:24:07|
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JUNK

Author:JUNK
 いわゆるトコ、侍魂以降のテキスト系サイトとして惰性してから早4年(2005年当時)。日記部のみblogに移行しました。それまでの素性とか、堆積物は「サイト」の方を参照で。現在の方は「mixi」とか。

 飲んだ暮れ。夢想家。澁澤シンパとみせかけて種村派。専攻は一応、文化社会学とか言いたいんだけど、実際の専門的らしい専門はない(と思う)。

『家畜人ヤプー』、沼正三、女性のサディズムと父権制におけるマゾヒズム、少女のエロティシズム、アリスイメージの消費、ロリヰタファッション、ヘヴィメタル、サタニズム、オカルト、タロット、少女小説、テクスト論、表層的SM批判、ジェンダー論、クィアスタディーズ、なんかよくわかんないけど色々。

 文化批評系よろず同人誌「Kultur Trieb」主宰。執筆者、購読者募集中。HPとかはまだ作ってないので、詳しくはmixi内のコミュを参照。

「Kluture Trieb」(mixiコミュ)


◇twitter
割と、お仕事関連とか、読んだ本とか、クダラナイ話とかもつぶやき中。

@junk666
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