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続・JUNK屋日誌

blogへのテラ・フォーミング(2005/12/17)。遂に時代の流れには逆らえづ、本サイトの日記のみをblogへ移行。

アリス憑き人ヤプー

 『不思議の国のアリス』に対する日本からの返答は『不思議なメルモ』と『家畜人ヤプー』だよな。異論は認めないこともないけど、きちんと両者を< 読んでない>ということが露呈するので、趣味は読書ですとか面接で言っちゃって、好きな作家は「夏目漱石とシェイクスピアです」とか並べることに気を付けるくらい、注意すべき。

 JUNKさんはアラン・シリトー、アンリ・バルデュス、コリン・ウィルソン、ルイス・キャロル、天野哲夫、夢野久作、嶽本野ばらあたりが好きだな。

 ヤヤヤ、まあブンガクの話はおいておいて、月末までにアリスのイメェヂについて講釈を垂らす予定がアルトー。なもんだから、ヤーダー(Ja!Da!)という調子で余のアリス憑きをアオフヘーベンできないという調子。

 いやしかしね、日本に初めて入ってきたアリスは『鏡の国』の翻案・抄訳による紹介というのはなかなかオモシロイ話で、しかも掲載されたのは少年向けの童話雑誌というのも興味深い。

 タイトルは「鏡世界―西洋お伽話」。アリスの名は美ィちゃんで、トウィードルディ&トウィードルダムは太朗吉と次郎吉とかwwwんで、日本初の不思議の国完訳(馴染みのない西洋文化はある程度日本的に翻案されてる)『愛ちゃんの夢物語』になると、やっと「アリス然」とした言葉遊びも再現されると。他の邦題では『不思議國めぐり』、『ふしぎなお庭 まりちゃんの夢の國旅行』、『繪入全譚 お輾婆アリスの夢』とかいいね。

 いづれは明治・大正辺りのアリスを蒐集してみたいものよう(´・ω・)y-~~ 初めて坪内訳の『マクベス』読んだ時も、古風な訳語が、しつようにミスマッチなキャンプ風なものに感じ、かなりの衝撃を受けたっけなあ。

借用猟
ジャッキー・ヴォルシュレガー『不思議の国を作る』
楠本君恵『翻訳の国の「アリス」』
ジョン・パドニー『アリスのいる風景 写真でみるキャロル伝』
E.フッサール『幾何学の起源』
アントナン・アルトー『ヘリオガルバスまたは戴冠せるアナーキスト』
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  1. 2009/05/27(水) 16:56:56|
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JUNK

Author:JUNK
 いわゆるトコ、侍魂以降のテキスト系サイトとして惰性してから早4年(2005年当時)。日記部のみblogに移行しました。それまでの素性とか、堆積物は「サイト」の方を参照で。現在の方は「mixi」とか。

 飲んだ暮れ。夢想家。澁澤シンパとみせかけて種村派。専攻は一応、文化社会学とか言いたいんだけど、実際の専門的らしい専門はない(と思う)。

『家畜人ヤプー』、沼正三、女性のサディズムと父権制におけるマゾヒズム、少女のエロティシズム、アリスイメージの消費、ロリヰタファッション、ヘヴィメタル、サタニズム、オカルト、タロット、少女小説、テクスト論、表層的SM批判、ジェンダー論、クィアスタディーズ、なんかよくわかんないけど色々。

 文化批評系よろず同人誌「Kultur Trieb」主宰。執筆者、購読者募集中。HPとかはまだ作ってないので、詳しくはmixi内のコミュを参照。

「Kluture Trieb」(mixiコミュ)


◇twitter
割と、お仕事関連とか、読んだ本とか、クダラナイ話とかもつぶやき中。

@junk666
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