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続・JUNK屋日誌

blogへのテラ・フォーミング(2005/12/17)。遂に時代の流れには逆らえづ、本サイトの日記のみをblogへ移行。

不思議なアリス憑きの少年ウィルソン

 ここんとこはコリン・ウィルソン憑き。『性のアウトサイダー』、『性衝動の起源』、『ユング 地下の大王』と立て続けに乱読してるワケだが、毎回バルデュスの『地獄』、ドストエフスキーの『悪霊』、ナボコフの『ロリータ』辺りが出てくるよね。

 あと、実は俺もコリン・ウィルソンと同様、性科学者になりたかったんじゃないかと、ふと思ってきた。とはいえ百科趣味ではなく猟奇的趣味の感が強い辺り、ウィルソンと俺の差異。

 あと、フロイトは覗き見趣味のムッツリスケベだが、権威や道徳には敏感な中年おやじで、ユングはゲーテが若返ったファウストに自己の理想像を投影したような、ロマンと肉体の冒険者のように感じたな。ウィルソンのユング論を読んでると。

 バルデュスの『地獄』の前半部、覗き穴 から性的興奮のみを受けとってきた主人公の姿はフロイトで、中~後半部、性と共に愛や恋、死、命の誕生など、広く文脈での人間に対する賛歌を受け取ってきたのが、フロイトとの別離を思考氏始めた頃のユングだな、とも感じた。『地獄』とフロイトについては、いずれ何処かの媒体で書こうと思う。

 あと今日の昼間は仕事の企画案を送るんで、1時間ほどのつもりでマン喫(今週から使い始めたんだけど、 Gmailって便利だね! 携帯からでも見れるし)行って、作業が早めに終わったんで、週末にある知的なサバトの種本になってる、山下和美の『不思議な少年』読んでたんだけど、アレはヤバイ。1巻のエミリーとシャーロット(嵐が丘くる!?とか思い違い)の話や、2巻のソクラテス(髭モジャなキューピーみたいなソクラテスの顔があんまりすぎるwww)がツボ過ぎて、出ないと移動先に間に合わない時間ギリギリまで読んでしまった。

 んで帰りがけに渉猟。読んだばっかなのに『不思議な少年』買ってきちゃったよ。あと文庫版『漂流教室』の6巻も手に入れた→これでうちにあるのは2巻と6巻だけというセツナさ! いやしかし、ロケットの着陸~ラストまではやばすぎる。地元の喫煙所で読みながらしばらく目頭に熱いものが(´;ω;`)『わたしは慎吾』で、モンローが悟にマリンの伝言を伝えにいくトコでも号泣したわけだが、最近なんだか涙モロイと思うの、私。


山下和美『不思議な少年』1巻
楳図かずお『漂流教室』6巻
荷宮和子『キャラクターバカ一代』
『世にも奇妙な本 世にも奇妙な物語1990-2000』
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  1. 2009/05/22(金) 23:12:23|
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JUNK

Author:JUNK
 いわゆるトコ、侍魂以降のテキスト系サイトとして惰性してから早4年(2005年当時)。日記部のみblogに移行しました。それまでの素性とか、堆積物は「サイト」の方を参照で。現在の方は「mixi」とか。

 飲んだ暮れ。夢想家。澁澤シンパとみせかけて種村派。専攻は一応、文化社会学とか言いたいんだけど、実際の専門的らしい専門はない(と思う)。

『家畜人ヤプー』、沼正三、女性のサディズムと父権制におけるマゾヒズム、少女のエロティシズム、アリスイメージの消費、ロリヰタファッション、ヘヴィメタル、サタニズム、オカルト、タロット、少女小説、テクスト論、表層的SM批判、ジェンダー論、クィアスタディーズ、なんかよくわかんないけど色々。

 文化批評系よろず同人誌「Kultur Trieb」主宰。執筆者、購読者募集中。HPとかはまだ作ってないので、詳しくはmixi内のコミュを参照。

「Kluture Trieb」(mixiコミュ)


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割と、お仕事関連とか、読んだ本とか、クダラナイ話とかもつぶやき中。

@junk666
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