ここんとこはコリン・ウィルソン憑き。『性のアウトサイダー』、『性衝動の起源』、『ユング 地下の大王』と立て続けに乱読してるワケだが、毎回バルデュスの『地獄』、ドストエフスキーの『悪霊』、ナボコフの『ロリータ』辺りが出てくるよね。
あと、実は俺もコリン・ウィルソンと同様、性科学者になりたかったんじゃないかと、ふと思ってきた。とはいえ百科趣味ではなく猟奇的趣味の感が強い辺り、ウィルソンと俺の差異。
あと、フロイトは覗き見趣味のムッツリスケベだが、権威や道徳には敏感な中年おやじで、ユングはゲーテが若返ったファウストに自己の理想像を投影したような、ロマンと肉体の冒険者のように感じたな。ウィルソンのユング論を読んでると。
バルデュスの『地獄』の前半部、覗き穴 から性的興奮のみを受けとってきた主人公の姿はフロイトで、中~後半部、性と共に愛や恋、死、命の誕生など、広く文脈での人間に対する賛歌を受け取ってきたのが、フロイトとの別離を思考氏始めた頃のユングだな、とも感じた。『地獄』とフロイトについては、いずれ何処かの媒体で書こうと思う。
あと今日の昼間は仕事の企画案を送るんで、1時間ほどのつもりでマン喫(今週から使い始めたんだけど、 Gmailって便利だね! 携帯からでも見れるし)行って、作業が早めに終わったんで、週末にある知的なサバトの種本になってる、山下和美の『不思議な少年』読んでたんだけど、アレはヤバイ。1巻のエミリーとシャーロット(嵐が丘くる!?とか思い違い)の話や、2巻のソクラテス(髭モジャなキューピーみたいなソクラテスの顔があんまりすぎるwww)がツボ過ぎて、出ないと移動先に間に合わない時間ギリギリまで読んでしまった。
んで帰りがけに渉猟。読んだばっかなのに『不思議な少年』買ってきちゃったよ。あと文庫版『漂流教室』の6巻も手に入れた→これでうちにあるのは2巻と6巻だけというセツナさ! いやしかし、ロケットの着陸~ラストまではやばすぎる。地元の喫煙所で読みながらしばらく目頭に熱いものが(´;ω;`)『わたしは慎吾』で、モンローが悟にマリンの伝言を伝えにいくトコでも号泣したわけだが、最近なんだか涙モロイと思うの、私。
山下和美『不思議な少年』1巻
楳図かずお『漂流教室』6巻
荷宮和子『キャラクターバカ一代』
『世にも奇妙な本 世にも奇妙な物語1990-2000』
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- 2009/05/22(金) 23:12:23|
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