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続・JUNK屋日誌

blogへのテラ・フォーミング(2005/12/17)。遂に時代の流れには逆らえづ、本サイトの日記のみをblogへ移行。

最近の日々

 酒とヴァイオリンと、読書とクラフトワーク(自家発電)。いつもと変わらないジャン! という調子で、最近、「侍魂」の建さんが結婚したという話をニュー即で耳にして、またひとつ、何かこう・・・時代の終わりのようなものを感じた。「再考テキストサイト」、絶賛遅筆中。VNIの話しの章で、ここ最近の初音ミク関連の話を、どうやっても使わないワケにはいかないな・・・・・・、そもそも、ギブスンの「アイドル」についても、もっと熟考しなきゃという調子で。

 当時のテキストサイトを顧みる機会が、ここ最近何度かあるのだけど、建さんの結婚の報を聞いて、当時の呪縛から逃れられないように惰性的な、というよりは構築されたキャラクターに縛られ続ける大手サイト群と、先駆者にして怪物にして、一時期は「ネゲットモンスター」の異名をとった、あの建さんがねぇ・・・マニア天国の店員にまで素性がばれてしまった、あの建さんがねぇ・・・と、感慨深なるから困る。

 もう、7年前ほど昔ですか。あのバブルも。結局、あのバブルが残したモノは3つくらいかなと思う。ひとつは、建さんのように、呪縛から逃れて終わらない日常に帰った人たち。もうひとつは、相変わらず大手サイトとして生き残り続けるモノの、マンネリズムに支配されているような人たち。そういえば、女帝周辺に組み込まれていた際、弱小から立身出世して、一気に大手サイトへと上り詰めた人を数人ほど見てきたけど、今何しているのかな? とか思ってみる。思い出したように、ロジマトを見てみたら、モンハン日記になっててワロス。旧脳死レンジャーの人もモンハンにどっぷり。

 そして、最期のひとつは、俺のように、あのバブルによってナニかが開眼してしまって、変異を繰り返して独自の路線をひた走り続ける少数的な存在。「テキストサイト的な作法」の呪縛から逃れでたものの、何か明後日の方向へと突き進むことになってしまった連中。テキストサイトがきっかけで、ライターデビューしてしまった、という人たちとは、また少しベクトルが違う。

 あの当時は、ずいぶんとテキストサイトがきっかけでライターに、という話しを耳にしたけど、その人たちは、今ナニをやっているのだろうか? と思う。そういうものだ。とりあえず、以下に、ここ数日の行動をmxiから時事系列順にまとめておく。いい加減、携帯からこっちのblogも更新できるようにしておきますです。です。



3月8日


相変わらずの寝起き悪。というよりベッドからでられない。

 昨夜は風呂に入りながら『家畜人ヤプー』の幻冬舎版の3巻読んでた。ヤプーを譲り受けた頃は退屈で散漫で「悪趣味」な印象を受けたが、今読み直すと面白すぎてヤバい。精密な世界観、支配者と被虐者の関係や悦びを淡々と描き出すゴシックハートと、日本神話が白色の未来人によって巧妙に作られていた過程を、旧支配者が人間に戻った<敗>戦後、新たな支配者によって胎動させられた現代のヤプン諸島の流れを重ねることによってなおも感じるカタルシス。

 作者の沼センセは、『マゾヒストMの遺言』で、我々は敗れてもなお、マッカーサーという新しい神に支配されて幸せだったと記しているが、まさに『家畜人ヤプー』の全体を支配する意識のことよ! しかも3巻の解説がキブスン研究でおなじみな巽さんで、トマス・ピンチョンという沼センセと同じく隠蕩かつ謎の作家について、沼センセと重ねながら論じていてボッキモンですよ!(田丸浩的なニュアンスで)。

 んで、キリ良いとこででようと思って本を置いても、浴槽から動けないの。朝のベッドもそんな感じ。脳髄ではワカッテいても、体が動かない。

 午後はノルウェー語。同じクラスの人がメタルに関心ある話は聞いていたが、次の時間の枠に通ってる人もブラックメタル好きで、先生が「まずは初心者用にと、エンペラーとか借されたんですよ」とかいう話をして吹いた。

 「そういえばJUNKさん、グリーグお好きでしたよね?」という話を振られ、グリーグら国民学派の愛国運動と、ノルウェージャン・ブラックメタルが重なる部分がある。特にメイヘムが(たぶん通算3rd辺りを)グリーグ記念ホールで録音したという挿話で、それを確信したっつう話をして、先生二度ビックリ。「まあ、土曜のクラスに3人もブラックメタル好きが集まるとわ、また(笑)」→そういうものだ。

 もう幾つ寝るとメイヘム来日(・∀・)それよりも、一緒に来日る再結成At The Gatesの方がボッキモンなんですよ!



3月9日

 バイトの休憩中に『家畜人ヤプー』の3巻(幻冬舎版)が読み終わる→うちには3巻までしかない→(´;ω・`)→14日まで私物買う金がない→(´;ω;`)。家にある蔵書をひっくり返して、しばしの無風期間をしのぐか。

 そういや、小学校の時にマイネ・ムターが買った推薦文庫集みたいなのが棚の奥から発掘された。よくあるじゃない? 公立中学校の隷属オヌヌメ→ 文部省のブレイン・ウォッシュなノリな? 幻でも夢でもイイジャナイ。大人は、とりあえず押しつけておけば幸せ→1巻からのバラ売りで、全巻セットもあったんだけど、うちのムターは全巻セット購入。アホかと、バカかと。自らが指揮を取るKindergartenでも使う用途で買ったのだろうと、今更に思う。でも、ずっと我が家の棚の奥に眠っていたというヤツ。

 しかしながら、手を付けた記憶が全くねえwwwしかも芥川とか漱石辺りに混じって、ゲーテの『若きヴェルテルの悩み』あってワロスwwww小学生向けだから、仮名遣いもずいぶん簡略されてると思ったら、文庫版と差し障りない漢字群でボッキモンですよwwww

  アリス2作、ヤプーの終盤、サド公に聖マゾッホ氏の著作群、ギブスン電脳3部作の2、3番目。『未来のイヴ』、『好色一代男』、『猫のゆりかご』、『重力の虹』等々、読まなければいけないモンがたくさんあるワケだが、棚と金と時間が足りない。やる気は満々だ。読む気も満々だ。脳髄の中では、それらをタネ本にして、色々な文章をひねり出す土壌も出来ている。一番の問題は、文章を書く気が起きないというわけだ→名声や金銭や物品や、ついでに酒池肉林が得られる保証がないと、やる気がおきねぇぜ、ハハハン→ソレデモ、脳髄からあふれ出て、ほとばしる衝動[Trieb]を、時にはキロバイトの羅列に、時には紙の上に・・・焼き付けざるを得ない。テキストサイト時代に背負い込んだ<業>、未だ止まず。むしろ病んでれる。

 この業ハ、キット老衰するか、狂い死ぬまで背負い続けていくのだと思う。でもそれがタノシイ。どこでどう道を間違ったのがか。社会に馴致されていくよりはマシだと思う。変な家庭に育ったからな。そもそものモデルケース自体が、変な連中だった→だがそれがイイ!

 昨日は帰宅後、珍しく時間がある感じがした→西武の広告風にやるべきことが欲しいわ! と嘆く→今日のバイト中に、色々と書くモンがあったじゃないかということに気づく→そういうものだ。 



3月10日

 夢の中にまでシンプソンズが出てきてやばかった。ついでに、昼飯食いに行きつけのトンカツ屋行ったら、やけにホーマーパパに似た口調や声の(若干の呆が入った)お爺ちゃんが大ジョッキをガツガツ空けながら常連に絡んでいて、夢が現実を浸食する恐怖を味わったッ!

 時間軸は戻るが、昼頃に起床後、風呂。数日前に発掘された文庫群を漁ってたら、太宰や芥川、ついでにポーまでもが、『嵐が丘(上・下)』や『にんじん』に並んで陳列されている恐怖! しかもポーは「黒猫」「メエルストロームの渦中」(カタカナに表記に時代を感じる)、「黄金虫」、「アッシャー家の崩壊」とかいうフタエノキワミ、アッー!

 編成された文庫集の初版が平成元年刷。手元にあるのが平成5年刷。キッカリ15年前。にしても訳語がやけにレトロで、アッシャー家の文頭詩が「琵琶の音が云々」とか訳されていて盛大に吹いた。あれ、絶対リュートのような気がする→それにしても、小学生にポーやブロンテ、ついでにゲーテまでをも読ませるとは、なんという恐るべき子供たち計画! トーマス・マンとイプセンも加えてあげてください(´・ω・`)。

 バイトで国語の担任を受け持ってる新6受験生の嬢ちゃんの読解力を促進しようと、文庫版を選別した結果、『にんじん』と『あしながおじさん』に絞られ、結果的に後者を選ぶ。しかし、発掘された文庫群はまさに文化資本だわ。身近なディスタンクシオンだけでなく、人的関係の資本が折り重なって、後々に響いていくんだねと思う。

 買った当時は目もくれなかった文庫集を、15年経ってから漁りまくる業に震える。どこで道を間違えたことやら。サーカスについていって、さらわれて、明日はドコかの遠い国という感じのノーフューチャー。とりあえず、今日の労働が終わったので酒が飲みたいです。

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  1. 2008/03/11(火) 01:09:05|
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JUNK

Author:JUNK
 いわゆるトコ、侍魂以降のテキスト系サイトとして惰性してから早4年(2005年当時)。日記部のみblogに移行しました。それまでの素性とか、堆積物は「サイト」の方を参照で。現在の方は「mixi」とか。

 飲んだ暮れ。夢想家。澁澤シンパとみせかけて種村派。専攻は一応、文化社会学とか言いたいんだけど、実際の専門的らしい専門はない(と思う)。

『家畜人ヤプー』、沼正三、女性のサディズムと父権制におけるマゾヒズム、少女のエロティシズム、アリスイメージの消費、ロリヰタファッション、ヘヴィメタル、サタニズム、オカルト、タロット、少女小説、テクスト論、表層的SM批判、ジェンダー論、クィアスタディーズ、なんかよくわかんないけど色々。

 文化批評系よろず同人誌「Kultur Trieb」主宰。執筆者、購読者募集中。HPとかはまだ作ってないので、詳しくはmixi内のコミュを参照。

「Kluture Trieb」(mixiコミュ)


◇twitter
割と、お仕事関連とか、読んだ本とか、クダラナイ話とかもつぶやき中。

@junk666
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