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続・JUNK屋日誌

blogへのテラ・フォーミング(2005/12/17)。遂に時代の流れには逆らえづ、本サイトの日記のみをblogへ移行。









 朝方は洪水の夢にうなされて昼前起床。昔々のお話では、気まぐれなる運命の女神の傷手は、洪水による被害に例えられることがあった。つまり、これは俺が張り付けられた車輪を廻す女神が登場することを暗示して――(・∀・)ノシ ないない。

 昨日イイ値で買ってきたエドワード・ドルニック『ムンクを追え! 『叫び』奪還に賭けたロンドン警視庁美術特捜班の100日』を昨日から一気に読んでいるワケだが、ハードでアウトローな刑事ものとしても、時代と共に膨れ上がる美術に対するフェティッシュや、強固に植え付けられる国家・文化的威信(ダ・ヴィンチの絵を盗んだイタリア人が、祖国を代表する世界的画家の絵が海外にあることが許せなかったという動機(真偽は不明)を吐露したら、本国で喝采を浴びたという話もある)に関する論。ついでにムンク論についても、ガチガチの美術史的な視点でよく記述されている良書。

 またムンク本が蔵書に増えたワケだが、よく考えてみれば美術関連で作品論・人物史とかを一番読み込んで、意識的し続けてきて、言及的な論を書いてきたのはムンクなんだよね。『電気羊は~』に登場するムンクの「初潮」(「思春期」という邦題は作品の生々しさを無害なものにしてしまうし、『電気羊~』で用いられた意味を浅はかなものにしてしまうから、使うべきではない)に絡まったアンドロイド論は6割方書いて放置してるけど、その内上梓するよ。その内。

 あとは煙管始めました。専用刻み煙草「小粋」以外に、巻き煙草も挿入れられる。ヴァイオリンに煙管とかなんかモノスンゴイ粋だよね。20世紀初頭辺りの上海における「花瓶女」と大差ない役割や装い(新型チーパオと西洋ドレスという差異はあるが)のオネーチャソに楽器持たせて整列させた表紙よりはよっぽど粋だよな。クラシックを担う楽器群がエリート指向やお嬢様趣味とイコールで結ばれ、無批判に称揚される日本の風潮が嫌いだ。

 あと、当座の生活費や各種鑑賞代をユーロに変えて、変圧器も買ってきて、あと3日寝たらドレスデン(´・ω・`)準備がまだ終わってないが。それにしても、ユーロは初めてみたんだけど、なんだか商品券みたいだね。


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  1. 2007/10/30(火) 02:29:53|
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JUNK

Author:JUNK
 いわゆるトコ、侍魂以降のテキスト系サイトとして惰性してから早4年(2005年当時)。日記部のみblogに移行しました。それまでの素性とか、堆積物は「サイト」の方を参照で。現在の方は「mixi」とか。

 飲んだ暮れ。夢想家。澁澤シンパとみせかけて種村派。専攻は一応、文化社会学とか言いたいんだけど、実際の専門的らしい専門はない(と思う)。

『家畜人ヤプー』、沼正三、女性のサディズムと父権制におけるマゾヒズム、少女のエロティシズム、アリスイメージの消費、ロリヰタファッション、ヘヴィメタル、サタニズム、オカルト、タロット、少女小説、テクスト論、表層的SM批判、ジェンダー論、クィアスタディーズ、なんかよくわかんないけど色々。

 文化批評系よろず同人誌「Kultur Trieb」主宰。執筆者、購読者募集中。HPとかはまだ作ってないので、詳しくはmixi内のコミュを参照。

「Kluture Trieb」(mixiコミュ)


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割と、お仕事関連とか、読んだ本とか、クダラナイ話とかもつぶやき中。

@junk666
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