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続・JUNK屋日誌

blogへのテラ・フォーミング(2005/12/17)。遂に時代の流れには逆らえづ、本サイトの日記のみをblogへ移行。

パパパパパンデミック

 9時か8時55分頃だっけ? 昨夜Eurekaしたせいでズバッと、楽器の形状が象徴する身体についての原稿を書いてた俺様ちゃんが、珍しく早く起きたと思ったら、爆発音みたいな異常な音が響くのね。

 「諸君! 戦争だ! 日本オワタ」――みんな氏んでしまえばいいのに――と思いながら、急いで携帯からニュー速をみたら、期待に半分応え、期待を半分裏切る形で「関東の天気が悪くなってきた」スレが立っていた。雷鳴は雷鳴なんだが、やはり爆発音のような奇妙な音だったというカキコが溢れていた。

 んで公開を待ち望んでた『呪怨パンデミック』見てきた。ニコニコでビデオ&映画版の1・2をぶっ続けでみた影響だな。もちろん字幕版。吹き替えは大人の事情による利権むき出しの事情により、棒読み丸出しの芸人がねじ込まれ非難轟々だから見ない方が良いよ。

 内容としては、「呪怨インターナショナル――かやや(加耶子)シカゴへ行く」という、ジェイソンNYへ行くなノリ。マンネリな場面が指摘されているが、アレはむしろ呪怨サーガを愛するファンへのサービス的な部分だと思うよ。なんせ暴頭でいきなりフライパンでスマッシュブラザーズですから。

 日本とシカゴの時間軸が交錯及び交差するカタチで展開されるが、シカゴのアパートはかなり良い。住民の殆どがキチ○イというサイコ具合。救いようの無い閉塞感でかなり良いクライマックスなに、最終場面から間髪いれずに余韻ぶちこわしな明るいEDが流れてさえこなければ、傑作とまではいかないが良作だった。

 カメラワークは、清水監督が手を入れてるだけあって流石の一言。特にラブホで併せ鏡とマジックミラーとカメラが交差して、どれが実像でどれが虚像か解らなくなるシーンは逸筆。

 暗室のシーンで、被害者とかややが、にらめっこをする場面は一歩間違えばギャグだが、サム・ライミが関わってる辺りから『死霊のはらわた2』で証明された、ギャグとホラーは紙一重という論理を踏襲している感はある。例によって「いないいない、ばあ」のお爺ちゃんも出てくるし。

 しかしメリケンを中心とした制作が故、不必要に家族の絆を強調するシーンや、蛇足ではあるが米国B級ホラーの伝統に則したお色気シーンが継ぎ足されたのは、やはり市場倫理かなと思った。ジャパン・ホラーの特徴の一つとして、米国ホラーは道中のモーテルでトラックの運ちゃんが楽しむという消費形態が強いためか、蛇足かつキャンプな、もしくはお約束めいた性的シーンが頻出する――『死霊のはらわた』で、アッシュの妹が森「に」強姦される場面を想起されたし――のだが、ジャパン・ホラーにはそれがないと言われてきた。やたらと家族の絆を強調する場面に日本人が違和感を覚えることも、メリケン映画とニッポン映画の差異だと言えよう。

 恐怖度で言えば、ビデオ版2>劇場版2・劇場版1>ビデオ版1・パンデミック。気狂い度はビデオ版1>劇場版2、パンデミック>ビデオ版2・劇場版1かなと思う。またその内見直すかなあ。リメイク1は途中で寝たので、また見直す予定。劇場限定販売の俊男君人形を思わず買って、鞄に付けちゃたよ。
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  1. 2007/08/24(金) 04:30:17|
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Author:JUNK
 いわゆるトコ、侍魂以降のテキスト系サイトとして惰性してから早4年(2005年当時)。日記部のみblogに移行しました。それまでの素性とか、堆積物は「サイト」の方を参照で。現在の方は「mixi」とか。

 飲んだ暮れ。夢想家。澁澤シンパとみせかけて種村派。専攻は一応、文化社会学とか言いたいんだけど、実際の専門的らしい専門はない(と思う)。

『家畜人ヤプー』、沼正三、女性のサディズムと父権制におけるマゾヒズム、少女のエロティシズム、アリスイメージの消費、ロリヰタファッション、ヘヴィメタル、サタニズム、オカルト、タロット、少女小説、テクスト論、表層的SM批判、ジェンダー論、クィアスタディーズ、なんかよくわかんないけど色々。

 文化批評系よろず同人誌「Kultur Trieb」主宰。執筆者、購読者募集中。HPとかはまだ作ってないので、詳しくはmixi内のコミュを参照。

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