―ー2005/05/26
ぼくたちの好きだった秋葉原という街は最早跡形も無くなってしまった。そこにあるのは「アキバ」という都市である。都合七年半に渡って秋葉原が定期圏内だった関係で、毎日のように秋葉原に降りていた身としては、アキバと化した秋葉原に対して毎度の様に、嫌悪と懐古の念を押しつけてしまう。理想主義といえばそこまでなのだけど、資本にまみれたローマを残そうとせず、半ば捏造ないはは誇張されたような感のある「アキバの伝統」がさも聖典であるように称賛する風潮が気に入らない。秋葉原の原体験といえば、SCSIの外付けHDが3万前後――しかも340「MB」――したのをソフマップで見たことだったり、店頭で見たこともないようなゲームのデモを流すX68000の群れだったりするんだな。「ソフマップを知らないやつはモグリだぜ!」とかいう看板が、まだ威厳を保っていたような時代。
久しぶりに秋葉に降りた感想を「最近は町を同伴気味に歩くメードさんが増えてるのね」とか「土曜の秋葉は粗造乱造のメードが、急ピッチで建築が進む建物を背景に氾濫しまくって酷いカオス(´・ω・)昔はもっとマシだったのに」とかいう感じのメールにて知り合いにグチる感じ。
昔は無目的に秋葉原を漂流していたんだけど、「電車男」以降に秋葉が急激に世俗/都市化して以降、催しや地方から旅行にきた知り合いのガイド的な用事が無い限り秋葉にいくことはなくなった感じがある。
昔は秋葉に行かなければ手に入らないようなアイテムは多かったけれど(特にPC関連)今はそうではないし。
あと新古書セールで手に入れた『バロックの日本』で画家「牧野邦夫」を知り酷く感銘を受ける。無理に知る必要はないが知ってると人生が楽しくなる感じ。
あと開店当初から行き着けてる、唯一無二の元祖的な聖域キュアメイドカフェの六周年パーティに行った。パンケットにパン(焼きたてクロワッサンとか)を入れて歩くメイドさんに至高を見た。
―ー200/7/05/26
そびえ立つ資本主義のクソ、渋谷109の入り口でビルの中から吐き出される群像を眺めていると『表徴の帝国』(ロラン・バルト)とか『イメージ・ファクトリー』(ドナルド・リチー)といった話が良く解るような気がする。具体的な話についてはUIY(Understand It Youreself)ないしはDIY(Do It Yourself)精神で各人が実践してくれヨ。
とりあえず『バロックの日本』を読了して、寺山の『大人狩り』オヨビ『トマトケチャップ皇帝』や『レミング』辺りに関する論考で慄然たる衝動を覚えるような感じ。やはりね、ラヴクラフトは活字のバロック[過剰・滑稽・躍動]だと思うし、2chの名文章コピペもまたバロックだと思う。
そして終章の横尾忠則論にてまた名状しがたい悶絶。日本の画家では「牧野邦夫」「横尾忠則」「中島潔」辺りが僕ぁ好きだなだなだな。とりあえず横尾氏のポップアートなポスタァを部屋に飾りたい。
そういやGastunkの「Under the Sun」の不可解なるコラージュと反復によって構成されたジャケットも横尾氏に拠るもんだったっけ。
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2007/05/28(月) 01:37:24 |
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