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続・JUNK屋日誌

blogへのテラ・フォーミング(2005/12/17)。遂に時代の流れには逆らえづ、本サイトの日記のみをblogへ移行。

翔べ! 大清帝国!

 暫く放置していた「フランケンシュタインとその卷族たち」なる原稿に手を入れる。シェリーの『フランケンシュタイン』以降の被造物や、大衆文化におけるアンドロイドやサイボーグ像について論じたもの。

 『フランケンシュタイン』の他は半ば定石と化している感もあるが『ブレードランナー』『ターミネーター』『ロボコップ』に話が及ぶ。そこで、子を産むという超越的最新型アンドロイドが登場するOVA『アミテージ・ザ・サード』の話を噛みあわせるかと構想しながら書いていたら閃いたよ。

 『アミテージ~』と共に日本の文化作品であるゲーム『スナッチャー』があったことを。80年代末、今や『メタルギア・ソリッド』で世界の小島となった小島秀夫監督が「スネーク小島」の名で指揮を取っていた神作。

 『スナッチャー』は『ブレードランナー』からの影響が指摘され続ける。JUNKさんは「人生の中で一番繰り返しみた映画は?」と聞かれると『ブレードランナー』か『ジャッカス・ザ・ムービー』か『狂い咲きサンダーロード』としか答えられない「映画秘宝」誌体質ッ!

 まあやはり、今更ながらに『ブレードランナー』の原作『電気羊はアンドロイドの夢を見るか』を読む。ていうか、『スナッチャー』の美術面は確かに『ブレードランナー』だが、場面の状況設定や人物造形はほぼ『電気羊~』だよな。11~2章(歌姫の<処理>にしくじったデッカードが賞金稼ぎと出会い、美術館で再度<処理>を行う)の辺りは『スナッチャー』だよ。激しく『スナッチャー』だよ。疑念の交錯や、謎の賞金稼ぎとか、モロに。

 とか思いながら、ヨコハマのドトールで一気に『電気羊は~』を読破して猛烈な興奮と、頭のネジが6本位はずれたような不安に襲われる。

 諸君、これこそが知の快楽といふものだ。以上は一昨日の話。
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  1. 2007/04/28(土) 00:18:17|
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JUNK

Author:JUNK
 いわゆるトコ、侍魂以降のテキスト系サイトとして惰性してから早4年(2005年当時)。日記部のみblogに移行しました。それまでの素性とか、堆積物は「サイト」の方を参照で。現在の方は「mixi」とか。

 飲んだ暮れ。夢想家。澁澤シンパとみせかけて種村派。専攻は一応、文化社会学とか言いたいんだけど、実際の専門的らしい専門はない(と思う)。

『家畜人ヤプー』、沼正三、女性のサディズムと父権制におけるマゾヒズム、少女のエロティシズム、アリスイメージの消費、ロリヰタファッション、ヘヴィメタル、サタニズム、オカルト、タロット、少女小説、テクスト論、表層的SM批判、ジェンダー論、クィアスタディーズ、なんかよくわかんないけど色々。

 文化批評系よろず同人誌「Kultur Trieb」主宰。執筆者、購読者募集中。HPとかはまだ作ってないので、詳しくはmixi内のコミュを参照。

「Kluture Trieb」(mixiコミュ)


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割と、お仕事関連とか、読んだ本とか、クダラナイ話とかもつぶやき中。

@junk666
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