タイトルはヴァン・デ・ベルテの記した性医学書(日本語翻訳は1946年)だが、原題や内容については、アンドレア・ドウォーキンの『インターコース―― 性的行為の政治学』に書いてあったんだけど、その本が本や書類の山の中に埋もれてみつからないから、詳しい言及はまた今度な。
その書名を引いた理由について――結婚は男性に性を売り渡すことだと説いたフェミニストがいたが、それは非常に的を得た指摘だと思う。非常に性差別的なことを申すなら、何かと不便や不都合・不快感の多いい女性という性別は最大のメリットとしてドロップアウトの潜在的可能性を秘めているからこそ、性を売り渡すという指摘が輝くのだ。
だからアレだよ。自らの性的特権(場合によっては不便性)に無自覚で、女性という性に対する価値が男性優位社会から付与されている<だけ >の話であるのに、さも自分がちやほやされて当然という売女(そういった輩には最大限の侮蔑をこめて「乳穴」と形容することがしばしばある)に腹立たしさを感じることがあり、その帰結として「女性らしさ」というものに会議や違和感を覚える女性方と、やたらめったら意気統合する私が立ち表れるのだ―― で、閑話休題気味に、性や愛欲に関わるバトンが姦(まわ)って来たので答えてみよう。
【1.一生で一度きりと思える、激しい恋をしたことがある。】
恋をするなら、常にそれが一度きりと思って爆進すべきだろうというのは一般論だ。しかし、フロイト先生が仰る通り、恋愛は幸福を生み出す一方、強大な苦悩をうも出す可能性を秘めている。恋というもの――世間では「恋愛」という、一見すると「恋愛」の「愛」の部分。すなわち、愛欲を周縁においやったかのような言説――「恋愛とは清く尊いもの・聖なるもの」という言説が闊歩しているが、恋愛は「性なるもの」を多分に含んでいるのだ。
つまりだ、恋愛は常に苦悩を発するもの。いつ何時、自分に牙を向く獣であるということを意識するべきだ。繰り返そう。恋愛は家畜ではない。<動物>だ。
【2.親に嘘をついて恋人と温泉旅行に行った。】
特に嘘をつくこともないし。温泉旅行に行くという経験もない。あ、でもアレね。地方からの来客とシティホテルに泊まった際、来客がトレンディドラマをリアルタイムで見たいがために22時にホテルに帰還され、来客は携帯を拝みながら、テレビとお見合いし地元の友達と実況し合っておりました。
オレはドラマに興味を示すわけでもなく。かといって、一緒に見ようとしても相手は携帯での実況に夢中なので、激しい疎外の中、ベランダでゴールデンバットを吸っておりましたとさ。
【3.初めてのキスの時、目のつぶり方や、息の仕方が分からなかった。】
皆に問おう。初めて会った相手(後に境界性人格障害、いわゆるボーダーということが発覚)に、会って数時間後に路地裏に連れ込まれ、舌を入れられた際のことを事細かに思い出せることができるのかと。
【4.自分から告白して、付き合う恋愛しかしたことがない、積極派だ。】
自分から告白した場合、成就した試しがない。少なくとも、現実原則に支配された恋愛なんてものは、そんなものだ。
【5.相手からの告白で、付き合う恋愛しかしたことがない、受身派だ。】
先に述べたボーダーちゃんに告白されたことはありますが何か? 勿論、オブラートに包み込みながら丁寧にお断りしたのだが、相手が既成事実をつくらんとするばかりに(以下検閲)。
【6.夜中に家を抜け出して恋人と密会していた。】
基本的に、一度帰宅したら(大体23時前後だけど)外出しない人であるし、深夜に家を抜け出して合える距離に逢引できる相手がいたことなどないわwwww
【7.一生で一度で十分だと思ってしまう、 最悪な恋愛をしたことがある。】
恋愛というわけではないのだが、自覚のないボーダーちゃんはホント勘弁して欲しい思います。ボーダーに限らず、自省の心や、自らを客観的に見ることのできないメンタルヘルスの皆様も同様。
【8.別れた後、恋人にストーキングされた。】
それは無い。
【9.ぶっちゃけ、 体の相性が悪くて別れた人がいる。】
むしろ、体の愛称が悪い相手がいたという経験がない自分が特権的なのだろうと思ってみる。
【10.恋人がいる人(または家庭のある人)から略奪愛した。】
そんな情熱的な恋愛――この言葉を使うことは何か尺に触るが――今の所ない。
【11.自分の恋人を他人に略奪愛された。】
そういったこともない。
【12.別れた時に、本気で死にたくなった。】
そもそも、世間でいうようなお付き合いに近い状態が・・・・('A`)。
【13.12の質問で「ハイ」と答えた方へ。あなたの気持ちを救ったものがあれば、教えて下さい。】
【14.明確な言葉がなくても体の関係があれば、恋愛遍歴の数の内に入れる。】
ふむ。それはつまり、恋と愛欲の区別ができていないということになるのでは? たかだか、体の関係如きを数にいれるなど。男性にとってすれば、自らが所有してきた女の数を誇り、男に対して自己の性的な逞しさを誇り、さも自分が異性に対する魅力を兼ね備えてるかのように振舞う、極めて傲慢な振る舞いである。
女の場合ならば、自分が如何に必要とされているか。また貴重な存在であるかを誇るようなことでもあるし、女が得意気に、むしろ先に述べた男と同様にな傲慢さを持って語る肉体関係など、バカ男を釣り上げる口実にしかなりえない。聖母マリアを期待してはいないし、マグダラのマリアなんぞも期待してはいない。
【15.付き合った後でも、 相手に「好き」と直接言える。】
ふむ、そんなことは幾らでもいえるが。
【16.人前で微笑みあっている恋人同士を見て、 無性に腹が立つ。】
そんなことは毎日であります。しかし、そこで感じる恨み節が私をストイックな道へといざない、自らの愚鈍さを正当化する口実になるのであります。
【17.人前で微笑みあっている恋人同士を見て、 好きな人の顔が見たくなる。】
ふむ。16の答えのような状況にあるので、そん余裕はないだろうな。
【18.デートでは彼氏が奢るもんだと思う。】
この点については、かなり複雑な問題があるが、個人としての意見を申すところ、自発的に奢ることは「男だから/女だから」という括りを脱していて良いのだが、「女たから奢られて当然/男だから奢って当然」というような振る舞いに懐疑的な部分が多々ある。男性・女性を問わず、キミだから奢ってやるというようなことを経験することが多かった為だろうか。
【19.電話じゃなくて、基本はメール。】
基本的に電話は嫌い。与太話に関心が無いし、何より電話の応対をする場合、電話以外の物事が殆どできなくなってしまうということが一番の難点である。だから、ボクは基本メールオンリー。
【20.相手の趣味に、自分も手を出してみる。】
それは非常にある。というよりも、「恋人の」と限定する必要はない。他者との交流の中で得られる知識は、自分の興味を引くものであればある程、くどいまでに魅力的に映るものだ。
【21.好きな人の泣いてる顔に、グッと心を動かされる。】
そういった状況に遭遇していないので答えることは難しいが、JUNKさんが弱い面を見せた際に、一体何人の方々が「グッと心を動かされるか」という点を訪ねてみたい気もするな。
【22.好きな人の笑ってる姿が一番好き。】
好きなことに限らず、表情が豊かな人は総じて好きなのですよ。自分の場合、シラフだと表情がやたらと硬いことが多いというコンプレックスの裏返しといえるかもしれないが。
【23.なんて言いながら、悩んでる顔も素敵だ。】
見たことは無いのだが、自分の悩んでいる顔が一番好きかもしれぬ。
【24.交差点の中心で相手の名前を叫びながら、愛を叫べる。】
どういった相手かということが重要であるが、そこまでアサマシイ真似はできないな。今は1960年代なんかじゃないだ!
【25.次にバトンまわす人5人】
適当に
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- 2006/11/01(水) 01:31:21|
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