fc2ブログ

続・JUNK屋日誌

blogへのテラ・フォーミング(2005/12/17)。遂に時代の流れには逆らえづ、本サイトの日記のみをblogへ移行。

馴到への渇望たる知の欲動

 毎度毎度センセとソルボソヌ式に飲んだくれて帰宅の路。「哲学は鑑賞に対する能の家言と同様、一字一句・一挙一動を血眼見開いて凝視するものではない。酒でも飲みながら一抹の光明を読み解くべきだと思うよ」というような話を聞きながらだらだらと飲んだくれ。

 学問といふものは、分野に左右される部分はあるが、解りやすい解答を出すものではない。また、時間経過と共に批判を受けるべきものでもあるし、問いかけを行い、受け手に<考えさせる>ものである。ただ、多用な読み変え・読み解きが可能な分、受け手の側にもそれ相応の知識・能力。ないしは、投げかける<何か>の各トピックに関する問題意識や問題関心がなければ話にならない。表層的な共感や読む<だけ>で満足感が得られるようなものが欲しければ、次に述べるようなものをパブロフの犬のように消費するか、次に述べるような指導者を偶像的かつ盲目的に崇拝し、その教えや装いを帝国主義的に、暴力的に――無意識下で――布教すれば良い。

 表層的な共感、短絡的な解りやすさを喚起するような役割は、インスタントな新書やマニュアル本。そして、大衆の指導者であるテレビを筆頭としたマスメディアや、消費対象でしかないカリスマたちに任せておけばいい。自分はあくまでも、もやもやとした<契機>。状況批判であり、自省のきっかけであり、現状分析であり、個人のルサンチマンにも変化・利用が可能な<何か>を提示しているに過ぎない。

 提示しているものは、大層な肩書きではない。読み手に対して開かれることがなく、極めて専門的で、威厳・威圧的で、空虚かつナルシスティックな知識のひけらかしでもない。好奇心と嫌悪感――時には笑顔を見せたり、子どもと戯れたり、名所を背景に写真を撮るような統治者[フューラー]に共感を示すよりも、もっと純粋にファシズム的な傾向を示す大衆(大衆といっても、それは第三帝国と同様<全体 >ではない)。見世物として最適な一場面のみを切り取られ、提示された、あのファシズムのイメージを先鋭的に模倣し、尚且つその思想こそが正義であり常識であるかのような<連中>に対する嫌悪感であるのだ。

 とりあえず、酒でも飲んでぐだまきながら小難しいこととか、メタフィジックな恋愛論とかをこねくり回し給へよ(´・ω・)y-~
スポンサーサイト



  1. 2006/10/20(金) 00:47:56|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<携帯 | ホーム | 惰性の胙>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://6featchainsaw.blog39.fc2.com/tb.php/111-5c4d2877
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

JUNK

Author:JUNK
 いわゆるトコ、侍魂以降のテキスト系サイトとして惰性してから早4年(2005年当時)。日記部のみblogに移行しました。それまでの素性とか、堆積物は「サイト」の方を参照で。現在の方は「mixi」とか。

 飲んだ暮れ。夢想家。澁澤シンパとみせかけて種村派。専攻は一応、文化社会学とか言いたいんだけど、実際の専門的らしい専門はない(と思う)。

『家畜人ヤプー』、沼正三、女性のサディズムと父権制におけるマゾヒズム、少女のエロティシズム、アリスイメージの消費、ロリヰタファッション、ヘヴィメタル、サタニズム、オカルト、タロット、少女小説、テクスト論、表層的SM批判、ジェンダー論、クィアスタディーズ、なんかよくわかんないけど色々。

 文化批評系よろず同人誌「Kultur Trieb」主宰。執筆者、購読者募集中。HPとかはまだ作ってないので、詳しくはmixi内のコミュを参照。

「Kluture Trieb」(mixiコミュ)


◇twitter
割と、お仕事関連とか、読んだ本とか、クダラナイ話とかもつぶやき中。

@junk666
フォローはお気軽にどうぞ。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する