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続・JUNK屋日誌

blogへのテラ・フォーミング(2005/12/17)。遂に時代の流れには逆らえづ、本サイトの日記のみをblogへ移行。

Love Books?

 Yes I am! とりあえずは、口コミ型の書評オヨビ献本サービスである「本が好き!」の方の登録審査に完了したことは数日前に書いたけれども、ようやっと自主的に書評したい=読んでみたいという本に一冊だけれどもありつき、見事に献本権利の抽選に受かって、あとは発送待ちという調子。

 PCの斜め後ろにあるTVモニターでは、RammsteinのStripped(現曲はDepech ModeのBlack Celebrationに収録されており、PVの元映像はレニ・リーフェンシュタールのプロパガンダ映画「オリンピア」で構成されている)が流れっぱなしの蒸し暑い夜に、マッコルリを飲みながら、グダグダとそんな文を書いているような調子。

 文量の読みやすさの都合上、「本が好き!」に関わる書評や、それ以外で伝えたいというような書評についてはBlog上で展開していくことが多いので(無論、mixi上で書評を書いたよッ! 的な告知はすると思うけど)そこんとこシクヨロロロ! まぁ、まずは手始めに献本第一号を待ちますかという感じだね。

 あとは、先日か先々日の日記で書いた、東大で行われている今ゼミが読売新聞に掲載されたらしいよ。そういや、何回か前に新聞社の人がきていたっけね。


◆参考URL


Stripped/Rammstein
http://www.youtube.com/watch?v=XLgS1Hn_ILU

Stripped/Depech Mode
http://www.youtube.com/watch?v=7lrQuiEkOVU

レニ・リーフェンシュタール「オリンピア」(飛込み台の場面)
http://www.youtube.com/watch?v=KwmYFz01MxA

「オリンピア」(ベルリンオリンピック入場セレモニー)
http://www.youtube.com/watch?v=o1I30dCKZZY

今ゼミダイジェスト
http://www.zkaiblog.com/so03/

読売新聞の掲載記事
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20070626ur01.htm



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  1. 2007/06/28(木) 01:10:23|
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『ブレードランナーの未来世紀』





町沢山浩,2005,『〈映画の見方〉がわかる本80年代アメリカ映画カルトムービー篇 ブレードランナーの未来世紀』


 「昔は映画ぐらいしか娯楽が無かった」という話を、年上の方から聞くことが多い。確かに今現在、娯楽映画は非常に多様化しており、ぼくたちは暇つぶしの選択肢を無尽蔵に選択することができる。映画の地位は昔に比べれば落ちたかもしれないが、映画という娯楽(単なる娯楽で済ますことのできない無尽蔵な奥行きがあるところが、映画の魅力とでも言おうか)は今もなお、その魅力を失うことは無い。
 
 本書は「<映画の見方>がわかる本 80年代カルト・ムービー篇」というシリーズ名が冠されているように、映画の見方・味わい方――というより、理解のための一手段を著者である町山さんが論じているものである。扱われている映画を軽くあげてみると、「素晴らしき哉、人生」「ビデオドローム」「グレムリン」「未来世紀ブラジル」「ロボコップ」、そして「ブレードランナ-」といったタイトルが並ぶ。「カルトムービー」と名が打たれているが故の作品もあれば、ある年齢層にはお馴染みの作品も登場する(ぼくの場合は、「グレムリン」がまさにそれだ!)。

 「ブレードランナー」の章は、ある程度の予備知識や多様な関連知識がなければ、少し難解かもしれないが「グレムリン」や「ロボコップ」の章では映画制作の舞台裏(特にビジネスとしての映画)について詳細な記述があり、映画評という枠を超えて提示される成功談や失敗談の連続に一喜一憂しながら読むことができるかもしれない。
 
 述べてきたように、本書はお硬く難解な映画評論というよりは「楽しく学べる映画の裏表」という側面を持っているのだが、映画論としても非常に参考になる(特にブレードランナー論がその絶頂だろう)ので、幅広い層に訴求できるものだと思う。本書で取り扱っている映画に対して、なんらかの思い入れや思い出がある人は、是非とも本書を手に取っていただき自分の体験に照らし合わせながら、思い出の映画がどういう背景を持ち、どういった人間たちが関わっていたのかという挿話に目を向けてもらいたいと思う。

 ぼくの体験でいえば、前述したように「グレムリン」に対する思いでが強い。子供の頃、兎に角「グリムリン」が怖かったことを覚えている(特にグレムリンたちが食物を食べて凶暴化するシーン)。一方で、子供の頃のぼくは、バッグスバニーやロードランナーといったキャラクターで御馴染みの「ルーニーテューンズ」が好きだった。そして「グレムリン」の監督であるジョー・ダンテもまた大の「ルーニーテューンズ」フリークで、本書の中においても、ダンテの「ルーニー~」に対する思い入れやオマージュが余すことなく語られており、子供のころ楽しみにしていたテレビ番組「バッグスバニーのぶっちぎりステージ」の場面などを思い返しながら、様々な思い出に浸っていたりもした。

 たかが映画、されど映画なのだが、映画は「作品それ自体」ではなく、映画を作り上げてきた人たちがおり、その各人が愛好してきた作品に対する思い入れを持っている。それを大きく言ってしまえば「人生」というやつかもしれない。濃い知識を、偏屈的な感性を持った映画人たちの人生をグツグツ煮付けたようなものが本書のもう一つの側面かもしれない。もし、この書評を読んでいる方が、映画好き(もしくしは名前をあげてきたタイトルに反応してしまう人だったり)ならば、是非とも本書を手にとって活きの良い人生に触れてもらいたいと思う。

  1. 2007/06/27(水) 01:34:47|
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あれやこれや

 此方(blog)の方で書いたかどうかは解らないけれど、今年の4月から、今一生さんが東大の駒場キャンパスで主催している自主ゼミにレギュラーゼミ生として参加させて貰っている。今さんの著作といえば、4・5年ほど前に手にした『出会い系時代の恋愛社会学』が初遭遇で、その中で「ミラ狂美」氏についても触れられていた。

 縁というのは奇妙なもので、今年の三月頃(だったかな?)、アングライベントの雄である「毒蟲」の一周年記念公演がロフトプラスワンであったのだが、毒蟲に関わっている人から「是非とも、辛口で良いからレポートを書いて欲しい」という依頼を受けて、毒蟲にゲスト枠で招待される運びとなった――イベントの性質上、男独りだと入場料が高いのヨ。一方で、カップルでなら入場利用が安いのだけど、つい最近なんだよね、毒蟲に行きたいという女友達が出てき始めたのは。

 偶然にも、その時に訪れた講演の出演陣の中にミラ狂美氏が名前を連ねており、「なんたる偶然!?」とココロが打ち震えたばかりか、狂美氏が実演で使ったガムテープ製のムチを貰ったりとか(写真は3月か4月頃の記事に出ているはず)する始末。その翌月位に、狂美氏を知るきっかけとなった今さんのゼミに参加する運びとなるんだから、ホント、縁っていうのは奇妙なもんです。ゼミの初回時で狂美氏の話を今さんにしたら、狂美氏が元「月蝕歌劇団」だったという話を聞いてさらに奇妙な縁が――そして、今PCの近くには、月蝕歌劇団の主催である高取英さんの『寺山修司論 創造の魔人』が鎮座しているワケで。ことさらに、奇妙な縁を感じずにはいられない。

 そんなこんなで、今日(25日)も今さんのゼミだったわけです。3・4回ほど前のゼミでWEB2.0に関連した話があったのだが、それに関わるもので、最近ぼくが参加した「本が好き!」というサービスがある。以下は、mixi上で「本が好き!」というサービスを知った日に書いた日記を転載したものである。





 昨日、面接後に使用で横浜行ったついでに中華街行ったんですよ中華街。お馴染みな一口肉まん買って、丸太小屋でラーメン食って、食材とか扱ってる店で青島ビール買って気づいたんだけど、旧式のプルタブだったんだよね。

 平成生まれの(恐るべき)子供たちは旧式を知ってるのかしら? とか思った時、すでに年を取っているんだッ!(プロシュート兄貴の心を理解しながら読むとベネ)。

 昨日は0時頃に寝たが今朝は11時近くに起床。非常に寝付き悪い感じがあって、ひた気だるい。遅れてきた五月病か? 彼岸にひきづり込まれない唯一の方法は知識を貪ること。そして他者からの承認を得ることだな。

 Excel関連の冊子が付録で付いてたり、Excel&wordの小ネタ特集してたんで日経PC21なんぞを買って、地元マックで読んでいたら「本が好き!」なるblogを介したサービスの記事を見る。

 簡単に説明すると、本のモニターなんだな。(選んで?)献本された本について、blog上で書評を書くという感じのヤツ。電子型の口コミ/非中央集権型 (雑誌にありがちな、広告に縛られるレビュウ(非フ○ミ通型)ではないカタチ)のレビュウ。なかなかおもしろいなと思った。

 記事によると、現在では三本の書評につき一冊献本されるらしい。Web2.0だ、DSOによるオススメだと、何のかんの言ってもマンパワーには勝てんよなとか思ってみる。

 帰宅して早速登録したが、去年辺りから登録時に800字以上の書評が課せられるようになったらし。とりあえず昨日読んでたこともあり町沢智浩さんの『ブレードランナーの未来世紀』をネタにチョロリと書いてみた。合否は2、3日後だって。

 まあ、販売促進のための書評という面が強いので、普段好き勝手に書いているような文章ではなく、前提知識の無い大衆層が当該の本を手に取り区なるような訴求力のある文を書くのも中々捻りが必要なモンです。

 特に、ライト層向けの本の書評を書くには、当然ライト層が手に取りたくなる=書評を読むことを煩わしいと思わない文を書く必要がある。そういいケースを考えた際、俺みたいにヒネクレた感性を持たず、金太郎飴みたいに素直な感性がある方が有利だよなとか思った。




 うまいこと正式な登録を受けられたのだが、献本の在庫数が数冊であるのに対し、登録者は220人を超えている。必然的に人気が集中する本/しない本が顕在化してしまうわけで、今現在献本が受けられる本は、乱暴な物言いをしてしまえば「売れ残り」本でもある。初期登録段階では3冊までの献本が受けられるのだが、在庫がある(=献本可能な本)の一覧を見ても、とてもじゃないが(ぼく個人としては)献本という形をとっても読みたいと思う本ではないし――もちろん、依頼として送り付けられれば頑張って読むし、それが引き受けた依頼である以上は義務的な書評を書くだろう――自分から進んで献本を願うようなものでもない。

 とはいえ献本という形をとる以上、出版社の方は大事な商品を大盤振る舞いするわけにもいかないため、需要の過多に対して供給の過剰な不足という状況が生じている。(献本可能ではないものを含む)書籍の一覧を見ると、読みたい本/是非とも書評してみたい本がこれでもかといわんばかりに並び、ぼくとしては涎を拭く暇も忘れ位であったのだが、涎を垂らす対象のほぼ全部が献本数を超えてしまっているので、実際のところは絵に描いた餅という状況だ。新着本の情報は随時配信される形なので、是非とも書評を希望したい本の献本に当たれば万々歳…というところかな、当面は。その時は、mixiの方に載せるかどうかは(必然的に文量が多くなるうえ、mixiの更新は携帯からが多いので)解らないけれども、書評の方は此方に載せていこうと考えているので、興味があれば目を通して頂きたいと思う。


◆参考HP
本が好き!

conゼミ

  1. 2007/06/26(火) 01:33:58|
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徒然

3women


「叫び」の作者として知られるエドヴァルド・ムンクが北欧の国、ノルウェーの出身であるという事実はよほど絵画芸術に関心のある人でなければ知らないことだと思う。あろうことか、「ノルウェーで使われている言語は英語でしょ?」という日本人もいる御時世だ。明治時代にムンクと同じくノルウェー出身の戯曲家であり、「ペールギュント」や「人形の家」といった作品で知られているヘンリック・イプセンの戯曲が丹念に輸入され、しばしば上演されていたような文化の黄金時代とはワケが違う。大イギリス語帝國による、「言語帝国主義」が世界を圧倒している時代だ。

――(中略)

とまぁ、そのような背景もあるからこそ、ムンクがノルウェー出身の画家であるということが日本においては広く知られていないわけでもあるし、「叫び」の背景として描かれたものがノルウェーの自然であり、フィヨルド〔fjord〕――氷河の侵食によって切り開かれた入り江――であるということに関心を持つ人は、よほどの好き者でもない限りはいないだろう。勿論、ぼくだって最初に「叫び」を見た中学生当時はいうまでもなく、成人になったあとに「叫び」を見ても関心のない人たちと同様の感想を持つ程度だった。

本稿においては、孤独とムンクというテーマについて長々と書いているわけだが、ここで歴史のお勉強をしてみなか? 楽しいぞッ! というよりは、ムンク的想像力について語る際、ノルウェー史や周辺諸国(特にデンマーク・スウェーデン・ドイツ)との関係についての知識がある場合と、そうでない場合ではムンク的想像力に関する理解は大きく異なるものになると思えるからだ。

――「<孤独>またはムンク的創造力について」(執筆中)より一部抜粋


 みたいなことを徒然と、収監先の空き時間で書いていたら夕方になった。ムンクやノルウェー史に関する資料の殆どはイエだから「○○の何頁を参照して埋める」みたいな穴ぼこだらけ(´・ω・)。それにしても、最近ムンク熱が酷すぎてやばいよ。


 携帯メールでムンクについて云々してて(飲み帰りの足で)「ムンクは何やかんやで、様々な女性に恋こがれる一方で、女性全般に対して恐れを抱いていますからな。彼の描く女性の多くは陰鬱さを抱えている感じがしまする。81歳まで長生きするとは思いませんでした、と言った誕生日の数ヵ月後に肺炎が悪化して逝ったとしう挿話が切ないです」とか書いている位にやばい。


        
    _  ∩
( ゚∀゚)彡 えーりん!えーりん!
  ⊂彡

       ∩
( ´・ω・)彡 助けてえーりん!
    ⊂彡


    _, ,_∩∩
   (;`Д)彡彡 えーりん!えーりん!
  ((⊂⊂彡
   |   |
   ヽ_つJ
  1. 2007/06/07(木) 17:19:38|
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プロフィール

JUNK

Author:JUNK
 いわゆるトコ、侍魂以降のテキスト系サイトとして惰性してから早4年(2005年当時)。日記部のみblogに移行しました。それまでの素性とか、堆積物は「サイト」の方を参照で。現在の方は「mixi」とか。

 飲んだ暮れ。夢想家。澁澤シンパとみせかけて種村派。専攻は一応、文化社会学とか言いたいんだけど、実際の専門的らしい専門はない(と思う)。

『家畜人ヤプー』、沼正三、女性のサディズムと父権制におけるマゾヒズム、少女のエロティシズム、アリスイメージの消費、ロリヰタファッション、ヘヴィメタル、サタニズム、オカルト、タロット、少女小説、テクスト論、表層的SM批判、ジェンダー論、クィアスタディーズ、なんかよくわかんないけど色々。

 文化批評系よろず同人誌「Kultur Trieb」主宰。執筆者、購読者募集中。HPとかはまだ作ってないので、詳しくはmixi内のコミュを参照。

「Kluture Trieb」(mixiコミュ)


◇twitter
割と、お仕事関連とか、読んだ本とか、クダラナイ話とかもつぶやき中。

@junk666
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